相手を尊重する言語化

話し手である相手を尊重するーこれは傾聴の大切な姿勢の一つです。

傾聴スキルには「伝え返し」とういう言語技法がありますが、

自分のかけている言葉は「相手を尊重」しているか?

一度振り返って考えて欲しいと思っています。

例えば、よくある場面に

高齢の患者さんに接する看護士さんの言葉かけは(時折)「子ども扱い」のように聴こえます。

おそらく「優しく接しよう」と思われ、悪気はないと思います。

でも自尊心の高い高齢者は面白くないと感じる方もいることでしょう。
ましてや、親を尊敬している付き添いのご家族には、猶更そう感じると思います。

「しかたない」ーそう受け入れているのではないでしょうか。

患者イコール弱者ではありません。

また、

若年者(学生)支援に携わる人には、敢えて「若者言葉」を使うとポリシーを持っていらっしゃる方がいます。

「若者に親しみを持ってもらう」と語られますが、若者に対し「~~じゃん」と話しかけている場面によく遭遇します。

そのような言葉を使っていても、若者の目に映る姿は年上の大人です。

「気を使ってくれている」ーそう感じているのか、
若者のほうが年上に対する丁寧な話し方をされています。

これは、傍から見ていて、かなり違和感があります。

相手を尊重することと、相手に同調することとは違います。

上記2例は、自分の世界から相手を見てしまい、これが正しいと思い込み違和感に気付かないでいることが要因と思います。

「1人の人間として大切に接してくれている」

そう感じてもらえる丁寧な応答を心がけることが最も重要と講義でお伝えしています。

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